知っていましたか?
洗剤の原材料は実は、殆どが石油系界面活性剤という化学合成材で出来ていて、
柔軟剤も、界面活性剤という化学合成材です。
私のお店の利用者でも、
コインランドリーは利用したいけど、洗剤・柔軟剤が自動投入されるとアレルギーが起こるから使えない。。。
という人がポツリポツリいたことをきっかけに、何故キレイにする筈の洗剤や柔軟剤を使ってアレルギーが起こるのか、とことん調べてみました。
その結果として、色んなことが見えましたので、ここで紹介させていただきます。
決して商品にケチをつけたり、何かを勧めようとするものではありません。
これを見て自分、家族や周りの健康の参考になる人がいれば幸いです。
という気持ちです。
目次(押すとジャンプするよ)
もくじ
そもそも、界面活性とは何?
界面活性の「界面」とは、気体、液体、個体が、互いに接する境界面を指す物理化学の用語です。
例に取って界面活性を説明すると、
水と油は本来交わらないけど、その馴染むことのない物質を馴染ませる働きがあり、混じり合せて汚れを剥ぎ取り、洗い易くする為のモノです。
人間の作り出す技術って、凄いんだな~
って思いますが、この界面活性剤について、詳しく調べてみました。
【驚愕.1】洗剤は実はこんな材料で出来てる。
先ずは、某有名洗剤〇〇〇クの原材料を見てみましょう。
原材料の一つに挙げられるのは、界面活性剤。
この界面活性剤には石油由来と天然由来の2タイプがあるみたいです。
しかし、私達が主に使用しているのは石油系界面活性剤入りの洗剤が殆どで、コレが汚れをよく落とすというのは皆さんもご存じのことでしょう。
ではこの石油系界面活性剤が、一体どうだというのでしょう?
多分、誰しも私の様にインターネットで成分を調べようとすると、界面活性剤には肯定的な記事しか出てこないのが見て分かると思います。
しかし、
少数だけど存在するリスクを謳う記事。
私はそこに注目して、実際に家庭用洗剤の原材料も見ながら、それぞれ分解して調べました。
1.ポリオキシレンアルキルエーテルとは?
合成界面活性剤の一つです。
健康への危険性に関しては比較的低い成分の様です。
ネット上で見つけた化学物質評価研究機構の非常に長いPDFファイルを短く説明すると、皮膚への刺激性があるとのことです。
化学物質評価研究機構によると、皮膚が赤くなったり痒くなったり、簡易的な症状が出る様です。
ポリオキシレンアルキルエーテルについては内容の専門性が高いので、化学物質評価研究機構の資料を最後に添付してあります。
2.直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムとは?
こちらは合成界面活性剤の中でもトップに入るほど危険度の高い成分の一つ。
陰イオン系界面活性剤というこちらの成分は、なかなかのアレルギー等の肌トラブルを引き起こす恐れのあるモノだと、国がその危険を謳っている成分の一つです。
しかもこの成分、蓄積性が高く慢性毒性のある化学物質だと、経済産業省のホームページにもハッキリ書かれてあります。
この成分、化管法第一種指定化学物質の462物質に指定されているモノだそうで、
との事です。
【化管法第一種指定化学物質とは?】
難分解性、高蓄積性及び長期毒性又は高次捕食動物への慢性毒性を有する化学物質の様です。
こちらも信頼度を上げる為に、専門性の高い記事を引用させていただきました。
興味のある方、もっと知りたい方は、最後にリンクを貼ってありますので、クリック、またはタップしてご参照ください。
3.アルカリ材(炭酸塩)とは?
アルカリ材(炭酸塩)とは、石鹸の成分の助剤であり、危険物でも毒物でもないようなので、比較的問題のない成分です。
赤ちゃんの衣類洗いにも使用できる様です。
しかし、
肌に使用するには不向きなようで、肌に付くと荒れたりするようです。
危険物でも毒物でもないけど、化学物質であることには変わりないですね。
4.水軟化剤(アミノけい酸塩)とは?
文字通り、水を軟化させる成分です。
人体にはこれと言って、悪影響は見受けられない様ですが、化学物質であることは確かです。
5.工程材(硫酸塩)とは?
硫酸塩は国で認可している化合物ではありますが、危険性としては洗浄力が強いため、肌が弱い人には皮膚に炎症を起こしたり、乾燥肌の原因になったりと注意が必要になる様です。
6.分散材とは何?
分散材も、界面活性剤(化学物質)の一つであり、水と油の様な本来交じり合わないようなものを混じらせる性質を持っています。
例として例えると、マヨネーズにも使用されているそうで、身近な化学物質の一つです。
自然由来のモノには、ゼラチンやでんぷんなどがあります。
7.蛍光増白剤とは?
衣類などの元々の白さを保つことを目的とした化学物質とのことです。
この成分は、極端に体に取り込むことがない限りは、人へはリスクの低い成分とのことです。
しかし、決してゼロリスクではなく、一時的に皮膚が発赤した事例もあったとのことです。
肌の弱い人が使うと、アレルギーを引き起こす場合があるようで、敏感肌の人や赤ちゃんの衣類には、使用はしない方が良いと思います。
蛍光増白剤については、日本石鹸洗剤工業会による資料を引用させていただきました。
最後にリンクを貼ってありますので、詳しく知りたい方は、そちらも参照ください。
石油が体に与えるリスクとは?
では実際、石油が人体にどのような現象をもたらすのか調べてみました。
ガソリン>A重油>軽油>灯油>B重油>原油>C重油
と、この様な毒性の強さの順番になっていると言われます。
ここでは、重油除去作業者を例に取ってみたいと思います。
人の体質は強い弱い様々ありますので、全てがそうなるとは言いませんが、一定期間この作業をした人のデータを見つけることが出来ました。
保護具 | 使用者数 | 使用率 |
手袋の着用 | 39名 | 92.9% |
メガネの着用 | 12名 | 28.6% |
防毒マスク着用 | 2名 | 4.8% |
【受信者42名中】
症 状 | 有訴数 | 有訴率 |
呼吸器症状
喉がいがいが |
31名
22名 |
73.8%
52.4% |
神経症状
頭痛 |
16名
16名 |
38.1%
38.1% |
消化器症状
胸やけ・胃の周りの痛み |
13名
3名 |
31.0%
7.1% |
眼症状
目が痛い 涙が多く出る |
31名
23名 12名 |
73.8%
54.8% 28.6% |
皮膚症状
皮膚掻痒感 顔のかゆみ |
21名
21名 18名 |
50.0%
50.0% 43.9% |
話は大袈裟だったのかもしれませんが、石油も重油も同じだと私は思っています。
実際に重油除去作業では、短期ではこの様な症状は出ないにしろ、それに携わることで、上記の様な症状が出る人が過半数と言って良いほどです。
洗剤・柔軟剤も石油系界面活性剤からできているので、体にこの様な症状がある方もいるのではないでしょうか?
もっと酷い症状の人もいるかもしれません。
それが下水道へ流れていったり、河川や海などに流れ着くのは、私達の健康や食事にも回り巡ってくると思います。
こちらの記事は下のリンクを引用させていただき短く紹介しましたが、もっと詳しく知りたい方は、最後に原文のリンクを用意しましたので、読んでみてください。
【驚愕.2】柔軟剤は実はこんな材料
かなり多くの人が愛用している柔軟剤。
洗濯物が良い香りになり、ふわふわに仕上がる。
しかしその裏には健康へのリスクがありました。
柔軟剤も、某有名メーカーの人気商品の原材料を見てみました。
(某有名人気商品柔軟剤の原材料を引用)
柔軟剤の主成分は「陽イオン界面活性剤」
“イオン”と聞くと、一見良いイメージしかないのですが、そこもきちんと調べてみました。
陽イオン界面活性剤は静電気を防ぎ、洗濯物がふわふわに仕上がる効果があり、殺菌効果もある様です。
しかし、
その殺菌効果は私達の肌にも強い刺激性があり、体質によってはアレルギー等の皮膚障害を起こす危険性も秘めている様です。
きっと誰しもがこの香りを持続させたい為、多量の柔軟剤を投入してる人も多いのではないでしょうか?
それぞれが好きでやることなので、それはそれでいいのですが、アレルギーはいつ発症するか分かりません。
体への蓄積が一番怖いのがアレルギー反応です。
最近は“香害”と呼ばれるようになった柔軟剤の香りも、俄かに問題になってきています。
でも一般的には良い香りなので、なかなか問題提起に至りにくいのも現実の所。
最近の柔軟剤は香りを持続させる為、プラスチック製マイクロカプセルが使用されています。
しかしこのマイクロカプセル、衣類に吸着できなかった部分は下水を通って海へと流れつき、海洋汚染となるようです。
更に、良い香りだから誰も気づきにくいのですが、付着したマイクロカプセルは摩擦によってはじけ、破片が空気中に飛散し、土壌、川、海、空気などを汚染していきます。
良い香りだけど最早有害物質でしかない様です。
更に、
この良い香りながらに空気中を飛散しているプラスチック片が体に入ると、めまいや吐き気、思考力の低下等、様々な健康被害を引き起こしているのも事実です。
むしろ急増している様です。
家庭用排水が引き起こす、環境汚染の現況
最近気になるのは、水道企業団の下水事情。
生活排水が、どの様に水に影響しているのか調べてみました。
水道企業団に下水の現状について直接問い合わせてみたところ、やはり昨今は、処理した水でも人工的な成分が、ほんの微量ながらに残存している様です。
完全に0には出来ないのか、国が定めている判断基準より遥かに少ないから良しとしているのかは分かりません。
しかし、微量ながらに水道水に含まれているのは確かだということです。
僕の小さい頃のエピソードを一つ。
水槽で飼っていた金魚の水を取り替える時に、絶対に入れたらいけないと言われていた水道水に入れてしまったことがあります。
案の定、3分しない内に金魚は亡くなりました。
キレイだと言われている水道水でも、自然の生き物はすぐ亡くなります。
井戸水だって洗剤や柔軟剤を垂れ流しにしている地域は特に、危険な状況になっている筈です。
処理された水でも自然の生き物には有害なのに、処理されていない排水汚水はどれだけ危険でしょうか。
実際私達の身の回りでも、地下水から色んな有害菌や物質が出てきてる現状があります。
基本的には生活用排水での汚染が、河川や海などに広がっています。
イメージとしては産業用排水が目立ち、水俣病やイタイイタイ病が頭に浮かびます。
しかし、
最近は生活排水が最も深刻なようです。
洗剤は、台所やトイレ、風呂、洗濯など、あらゆる場所で使用しています。
下水処理されてはいても、それだって強力な薬剤を使用しています。
自分達の使っている道具とかはキレイにしても、その分環境を汚してしまっている現状。
少しずつでも自分達の生活を見直したいですね。
コインランドリーカンナは排水を見直します
私も排水の現状を考え、私達の健康、そして地域の環境を守る行動を取りたいと思っています。
そこで、
洗剤・柔軟剤を使用しなくても、立派に汚れが落ちる装置を付けました。
水が変わり、汚れを落とし、除菌します。
これで、
洗剤・柔軟剤による健康被害・環境汚染は、私のお店からは少なくなっていくと思います。
洗剤・柔軟剤無しでも凄い仕上がり!?
実際に、
実店舗にて何度も実験・検証をしてみました。
結果は、
洗剤・柔軟剤と同等、モノによってはそれ以上の結果が出ました。
これだけの結果が出せる時点で、洗剤・柔軟剤は必要なくなります。
洗剤や柔軟剤による肌トラブルが原因でコインランドリーを利用できなかった人も、コインランドリーが利用できるようになります。
しかし、洗剤・柔軟剤を利用するな!
ということではないのでご安心ください。
洗剤や柔軟剤シートを利用しないと、やはり安心できない。
という方は、洗剤・乾燥機用シートは従来通り、ガチャで販売しております。
徐々に洗剤の利用を減らしていければいいな~という願いです。
洗剤・柔軟剤を使うと、なぜ体が痒くなる?について詳しく調べてみた:まとめ
私達の洗濯物をキレイにしてくれてる筈の洗剤、柔軟剤。
しかし、
人によっては肌トラブルになったり、キレイにしてるはずの洗剤は実は、下水道に負担をかけていたり、河川や海などを汚している現状。
洗剤や柔軟剤に使用されている化学合成材の有害性も、
人によっては症状がなかったり、出にくい、衣類が見た目キレイになったり、良い香りになるので、有害性には気づきにくいのかもしれません。
でも、現在の生活環境を考えると、その汚染状況は思ったよりも深刻で、今すぐにでも行動を取らなければいけないのでは?と思います。
僕が幼かった頃は、近くの小川とかには結構な生き物(めだかやザリガニ等)が身近にいましたが、最近は目にすることは先ずありません。
それだけ気にしていなかっただけで、裏では環境汚染が進んでいるってことだと思います。
ですので、出来ることからでも少しずつ始めていこうと思い、この記事を書きました。
少しずつでも自然由来の洗剤や柔軟剤を取り入れ、環境にやさしい行動を取っていきたいですね。
私はまだ、体への異変が出ていませんが、いずれ突然アレルギーとして出てくるかもしれないと想定して、今から行動を取ろうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
共にこの世界を考え、次の世代の為にも、行動を取っていきましょう。
●ポリオキシレンアルキルエーテルについては、こちらの記事を参考にさせていただきました。https://www.cerij.or.jp/evaluation_document/yugai/9002_92_0.pdf
●直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
https://tenkabutu01.com/sentaku-senzai
●蛍光増白剤
https://jsda.org/w/01_katud/jsda/rele_071225.pdf
●石油が体に与えるリスクとは?
流出石油が環境に及ぼす影響 | バイオテクノロジー | 製品評価技術基盤機構 (nite.go.jp)
●分散材とは何
分散剤とはいったい何? 種類や効果についてご説明しましょう! (sanmaru-m.co.jp)
●【驚愕.2】柔軟剤は実はこんな材料
https://www.seesaw.ne.jp/view/page/softener
●家庭用排水が引き起こす、環境汚染の現況
https://www.egmkt.co.jp/column/consumer/20210830_EG_155.html