2023年現在、コインランドリーは目に入らない日はない。
と言うほど、そこら中にあるお店になりました。
無人営業できるし簡単そうだし、自分にも出来るかも♪
と思う人も、それなりにいるのではないでしょうか?
そこで、コインランドリーオーナー達との繋がりもあり、実際に店舗運営をしている私が、実際の経験を語りながら、周りのオーナー達からの声を元に、ぶっちゃけ論を繰り広げたいと思います。
目次(押すとジャンプするよ)
もくじ
昨今急速に増えたコインランドリーは、今どうなの?
近年、都市部を中心に急速に増えたコインランドリー。
デザインを一新したコインランドリーは、一度は待望の施設として注目を集め、多くの利用者が訪れていました。
しかし、2023年4月現在、あまりに増え過ぎたことで2つの問題が生じています。
客の取り合い
一つ目の問題はコレです。
多くのコインランドリーが至近距離に密集するため競争が激化し、利用料金を下げるよりない店舗もありました。
この結果、
コインランドリーを運営するオーナーは、2022年から度重なる光熱費の高騰で、電気代やガス代などの費用が高騰し、下げた利用料金以上に利益幅が縮小し、経営が厳しいオーナーも実在します。
元々不振だった店舗に対する影響
二つ目の問題はコレです。
新しい店舗が次々とオープンしたことで、従来の店舗の利用者が減少してしまい、結果的に不振に陥ってしまった店舗も多く見受けられます。
上記でも述べたように、2022年からの電気代やガス代の高騰により、経営に苦しむ店舗も少なくありません。
初期投資の割には、こんなに旨味の無くなっているコインランドリー経営は、正直今、参入するまでもないモノになってるのかな?
と、思います。
せっかく持っていたお金(資金)は、浅はかな野望に消すよりも、大事に使っていきたいモノですね。
利用者はぶっちゃけ増えたの?
コインランドリーの利用者数について、今後の展望を知りたいという人も多いのではないでしょうか。
実際に、コインランドリーを利用する人が増えたのか減ったのかは気になるところです。
コインランドリーの利用率は、地域や時期によって大きく異なります。
例えば、学生が多く住む地域では、夏休みや冬休みの時期に利用者数が減少することが多かったりします。
また、近隣に住む人が多い場合は、利用者数が多い傾向にあると言われています。
しかし、全体的な利用者数については正確な統計はありません。
コインランドリーの業界団体や関係者からの発表も、あくまで一部のデータに基づくものであり、全体像を示すものではありません。
したがって、今後の利用者数の変動については、あくまで予測に過ぎません。
ただし、
最近の傾向として、コインランドリーを利用する人が増えつつあるとは言われています。
これは都市部におけることですが、住宅事情の変化による洗濯環境の悪化、核家族化が増えたなどが背景にあると考えられます。
例えば、
アパートの部屋が狭く洗濯機が置けない環境で、家庭で洗濯する機会が減ったことで、コインランドリーを利用する人が増えたというデータもあります。
一方で、コロナ禍による外出自粛の影響で、利用者数が減少した店舗もあるようです。
また一部の店舗では、コインランドリーの料金が高い割には、洗濯や乾燥の性能により、時間が長いことも利用者を選ぶ要因となっています。
まとめると、コインランドリーを利用する人の数は地域や時期によって大きく異なりますが、全体的には増加傾向にあるとは言われています。
しかし、今後も利用者数が安定するかどうかは、今後の住宅事情や社会情勢などによって大きく変化することが予想されます。
人件費が無いと言っても良いコインランドリーは、運営は楽なのでは?
コインランドリーは、利用者が自分で洗濯機や乾燥機を使うことができるため、従業員の人件費がかからないのは確かなことです。
しかし、それに代わって初期投資が膨大であり、且つ運営にかかるコストは2022年現在、かなり高いものになります。
また、無人店舗が主流であるため、サービスの幅に限りがあるのも痛いところです。
まず、
コインランドリーを開業するには、土地の購入または賃貸、洗濯機や乾燥機の購入、建物の改装や新築など、膨大な初期投資が必要です。
そのため、開業する前に十分な資金力が必要になります。
さらに、先ほど述べたようにコインランドリーは無人店舗が主流であり、サービスの幅に限りがあります。
例えば有人店舗ならば、
来客者に試供品の提供をしたり、洗濯機や乾燥機の使い方に不安を抱える人へのサポートなど即座に対応出来なかったり、新たな満足や好奇心を刺激できない為、利用者増に関しては限りがあります。
また、機械のメンテナンスやトラブルが発生した場合、すぐに対応できるスタッフがいないため、利用者にとって不便な場合もあります。
たまたま飛行機に乗ってる最中とか、旅行に行ってる最中、気が付かない間に着信が何度も入っていた時は、さすがに不便を感じました。
しかし、設備が整っているコインランドリーは人件費がかからないため、運営は比較的楽なのは、確かだと言えます。
一方で、洗濯機や乾燥機の耐久年数は限られているため、定期的に機器のメンテナンスや入れ替えが必要です。
これにはまた膨大なコストがかかるため、売り上げがあって利益が出ても、お金には常に注意が必要です。
儲かりたい時は、しっかり調べるが吉!
お金を稼ぎたいと思ったとき、多くの人は、今現在増えてきてるビジネスを先ず思い浮かべます。
しかし、ビジネスを始める前にはよく調べることも必要です。
自分のやりたいビジネスがどれだけ需要があるか、しっかりと確認することが大切です。
特に、最近増えてきたビジネスを始めたいと考える場合、周りの状況や需要をしっかりと調べる必要があります。
何故なら、
大衆意識というのは、何か既に世に出てしまっていれば、その後ほぼ同時期に同じことを考える人が圧倒的多数いるので、いざ開店したらほぼほぼ同時期に同じ店舗が立ち並ぶという悲劇が待ち構えていることもあります。
近年、急速に増えたコインランドリーやコンビニなどは、ある程度の需要があるということがわかっているビジネスです。
しかし増え過ぎた結果、新規参入者が入り込むことが難しくなり、元々不振だった店舗にとっては閉店する所も珍しくありません。
ビジネスを始める場合には、周りの状況や需要をしっかりと調べることが大切です。
たとえば、自分が住んでいる地域にどのようなビジネスがあるのか、それらのビジネスがどの程度需要があるのかを調べることが大切です。
また、
自分が始めたいビジネスがもし競合に負けてしまったらどうする?
という最悪のシナリオから抜け出す想定をしておくのも大切です。
ビジネスを始める際には、必ずしも新しいアイデアが必要というわけではありません。
既存のビジネスでも周りの需要に合わせてアレンジすることで、成功することができます。
ただし、周りの状況や需要をしっかりと調べなければ、損害を負うことになる可能性もあります。
コインランドリー界隈を見渡してみると、開業する前にしっかりと調べることが大切だと感じます。
販売店が勧める儲け話は、一度立ち止まって考える。
販売店が勧める儲け話に騙されないように、一度立ち止まって考えることが大切です。
コインランドリーを運営することは、初期投資が膨大であるとともに、その後も様々な困難が伴います。
しかし販売側は、
そのような厳しい現実を隠して、売ればいいとばかりに簡単に儲け話を持ちかける販売店もあります。
しかし、現実はそう簡単ではありません。
どんなに色んなコインランドリーを見てきている販売店であっても、実際は開店してみないと分からないし、競合がいなくても土地柄とか住民気質的に、コインランドリーがそれほど必要とされない地域もあるのです。
初期投資3000万以上使っても回収に満足がいかなければ、その辺でバイトしている方がずっとマシです。
せっかくの資金を捨てることにならないためにも、儲け話には簡単に乗らず、しっかりと考えることが必要です。
自分の開業計画を立てる前に地域調査を行い、競合店があったならば競合店の分析、需要の有無や利用者層をしっかり把握することが重要です。
また開業後にも、運営状況や需要の変化に対応できるように、柔軟に対応する必要があります。
儲け話には簡単に乗らない自分づくりが先ずは必要です。
コインランドリーを運営することは簡単には出来ますが、初期投資の大きさを考えると、慎重に考え、自分の能力と状況に合わせたビジネスプランを立ててから実行することが、成功するための鍵となります。
まとめ:コインランドリービジネスの現状と展望
増え過ぎたコインランドリーの価格低下による運営コストのかさみで、利益を上げるのが難しい状況にあります。
また、人件費がかからなくても、初期投資の大きさによる借入金の大きさが痛手となります。
近年はコインランドリーの設備やサービスが充実し、利用者にとっては便利な場所として定着しています。
しかしながら、設備やサービスを充実させても、その分の利用者数の増加についてはあまり繋がっておらず、需要に対しての供給が飽和状態にあるのが現実と言えます。
特に無人店舗が主流なため、サービスの幅に限りがあるのに、競合店舗の増加で互いに疲弊する羽目に陥っています。
かといって有人店舗にしても、それだけ売り上げが上がるとは言い切れません。
今後もコインランドリーは必要不可欠なサービスとして残るでしょうが、過剰な出店や価格競争が続く限り、ある程度の淘汰が予想されると思います。
そのため、今後コインランドリーで成功する為には、より効率的な経営戦略や付加価値の高いサービスの提供が求められているのではないかと思います。